本の概要と紹介
この本はおよそ100年前(1908年ごろ)にイギリスの作家アーノルド・ベネットさんにより執筆された、「人生をよりよく生きるための時間の使い方」についての自己啓発本です。
古典に分類されますが、時間管理の基本を押さえた名著として現在でも称賛され、また実際に大いに活用できる本です。
著者であるベネットさんは、「仕事以外の時間の使い方が人生の質を大きく左右する」という考え方を持ち、その考え方をもとに、人生をより充実させるための様々な時間の使い方についての具体的な提案をしています。
本からの学びを交えた感想
まず全体的な感想として、
概要のところにも書きましたが、この本は時間管理の[斬新な]テクニックを紹介している本というよりも、[基礎]をしっかり見直すための本だなと思いました。100年前からの名著ということで、意識せずともどこかで耳にしとことがあったりして、そう感じるのかもしれません。
けれど、時間の使い方をこれから見直したいという人に、まずは基礎的なことから、時間について意識し直し、学ぶのには打ってつけだと思います。
私も時間管理についてはなかなか困っていて、「時間がもっとあればいいのに……」とよくと思います。
そこで「時間管理について学ぼう!」と思い立ち、時間についてのマインドセットからを歴史的名著から学び始めたい人にはオススメだよ、ということでこの本を手に取りました。
ベネットさんの人生哲学が詰まっている、様々なアドバイスたち
ベネットさんは本書で、日々の24時間を最大限に活用し、充実した人生を送るための実践的なアドバイスを提案しています。その具体的な方法については書籍にお任せするとして……
本記事では、時間に対しての捉え方や、ベネットさんの人生哲学が詰まっているような精神的な(心構え的な)アドバイスをピックアップし、その中でも特に琴線に触れたことを、私自身の復習も兼ねてご紹介します。
1.毎日を新たな24時間の贈り物と捉える
当たり前のことではあるのですが、24時間という時間は、誰に対しても平等にあります。そして前借りもできません。時間というのは奇跡なのだとベネットさんは語ります。時間という存在のありがたさを再認識しました。
『「時間が与えられている」ということは、実のところ毎日奇跡が起こっているようなものであり、よく考えてみれば、まったく驚くべきことなのである。』
2.習慣を変えるなら、変化はさりげなく ── 小さな習慣の変化から始める
「何か変化を起こそう!」となったとき、いつの間にか大きな変化を望みがちになりませんか?
時間管理という、習慣に変化をもたらそうとする場合、さりげない変化の方が身につきやすいそうです。
『失敗者の多くは、あまりに多くのことを企てすぎて失敗したのだ。』
『自分が努力を傾ける範囲を限定しておくべき』、というアドバイスもしています。気をつけたいです……!
3.思いと行動との「落差」に気づいているか? ── 内省の時間を大切にする
ベネットさんは、『現代人の生活に何よりも欠けているのは、内省的気分である』と語ります。
『幸福とは肉体的、精神的快楽を得ることにあるのではなく、理性を豊かにし、自らの生活信条にかなった生き方をするところにある』
理想と行動にギャップがないか?ということですね。
同じことを言っているのですが、私はこの表現がしっくりきて、気に入ってます!
様々なアドバイス:まとめ
まだまだたくさん魅力的なアドバイスがあります。
けれどどれも、どこかで聞いたことのあるような内容ではないですか?
この「当たり前」になってしまっているからこそスルーしてしまっている部分に本書は意識を向け、大切さを改めて伝えてくれます。
まとめ
100年ほど前に書かれた古典といえども、今の私たちに使えるアドバイスが予想以上にたくさんありました。時間との付き合いは生きている限り必ずあるものです。
基礎だからこそ、あまり気に留めていなかったり、聞き覚えはあるけれど…といった曖昧な認識で活用していかった事柄に対し、改めて意識することができました。改めて本書がどんな人にオススメなのかお伝えしますね。
正直最初に通しで読んだときには、少し物足りなく感じたのですが、
2回3回と読んでいると大切なことばかりが書かれていることに気付き、生活における大切なことを教えてくれているんだ!という感覚が深くなっていきました。
今ではとても気に入っています!
これからもときどき読み返す度に、評価が上がるかもしれないにゃね〜
コメント