身体と心に寄り添うオーツストローのハーブティー

ハーブティーレシピ
ハーブティーレシピオーツ(エンバク)シナモン(ニッキ/桂皮)ジンジャー(生姜)ネトル(イラクサ)

風が涼しくなったかと思えば、また夏の名残が顔を出したり。
季節の移ろいの中で、身体も心もなんとなく不安定になりやすい時期です。

そんなとき、私が手に取るのが、オーツストローのハーブティーです。
やさしく静かに寄り添いながら、確かな力をくれる。そんな印象のあるハーブです🌾


オーツストローって?

2024年5月下旬に収穫したオーツ。ミルキーステージを越えてすぐぐらいの収穫でした。

「オーツストロー(Oatstraw)」を日本語で訳すと「燕麦の藁」になります。
あの “オートミール” の原料になる燕麦(オーツ)の、未熟な茎や穂先を乾燥させたものです。

古くから、「神経系にやさしく寄り添うハーブ」として親しまれていて、
疲れやすいとき、回復期、気分が沈みやすいときなどに選ばれることが多い植物です。

私自身も、こんなときに手に取ることが多いです:

🌿 オーツストローは、こんなときに寄り添ってくれるハーブ
  • 🩵 心が疲れているときに
    「Nerve tonic(神経をいたわるお茶)」として知られ、
    神経が張り詰めていたり、気持ちが落ち込みがちなときに選ばれることがあります。
    私の実感としても、気分が下向きな夜に飲むと、ふっと緩む感覚があります。
     
  • 💪 疲れが抜けない、でも動きたいときに
    気力はあるのに身体がついてこない…そんな日にも🙆‍♀️。
    植物療法の世界では、ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)を含むため、
    回復期や慢性的な疲れのケアにもよく取り入れられてきたようです。
     
  • 👩‍⚖️ 女性特有の心身のゆらぎに
    ホルモンバランスの変化とともに情緒が揺れやすいときに。
    更年期やPMSの時期などに、
    ふんわりと気持ちを支えてくれるハーブとして紹介されることもあります。
    私も実際に、気分が揺らぎがちな周期の前後によくブレンドに加えています。

目的別の2つの淹れ方│ハーブティーとデコクション

オーツティーの淹れ方は目的に合わせて選べます:

①【やさしく飲みたい/気軽にリラックスしたい場合】

👉 蒸らし抽出(ハーブティー)

🌿材料:

  • オーツストロー:大さじ1(2〜3g)
  • 熱湯:約200〜250ml
作り方
  • Step1
    ハーブをポットに

    ティーポットや茶こし付きのカップにハーブを入れます。

  • Step2
    お湯を入れ、蒸らす

    沸騰したお湯(約200~250ml)を注ぎ、10〜15分しっかり蒸らします

  • Step3
    カップに注ぐ

    茶こしでこしてカップに注ぎ、いただきます。

🌼 軽い神経疲労・日々の滋養に◎
ふんわり穀物っぽい香りと、やさしい味わいになります。

花かごめ
花かごめ

「ちょっと一息つきたい」「心だけでも軽くしたい」
なら、こちらの蒸らし抽出がぴったりです。

②【しっかり栄養成分を引き出したい/疲労が深いとき】

👉 煮出し抽出(濃いめのハーブデコクション)

煮出した後、10分ほど置いたオーツストローティー

🌿材料:

  • オーツストロー:大さじ2程度(3〜5g)
  • 水:500ml
作り方
  • Step1
    お鍋にオーツとお水を入れ、火にかけます

    水の状態からオーツを入れておきます。火は弱火〜中火で。

    花かごめ
    花かごめ

    オーツストローの有効成分(特にミネラルや粘液質など)は、じっくり時間をかけて水に溶け出すことで効果的に抽出されるため、煮出す場合は水から煮出し始めましょう

    おぼろ
    おぼろ

    沸騰後に急に入れると、一部の繊細な成分が壊れやすくなったり、抽出が不十分になることもあるみたいですにゃ

  • Step2
    沸騰したら、弱火で煮出す

    沸騰したら、火を弱火に落として 15〜20分ほどコトコト煮出します。

  • Step3
    火を止めて、蓋をしたまま10分ほど蒸らす(お好みで)

    こちらはお好みで大丈夫です。

  • Step4
    茶漉しで漉して、カップやポットに注ぐ

    温かいうちに or 冷やして飲んでもOKです🙆‍♀️

🌿 ミネラル・滋養強壮成分をしっかり摂りたいときに◎
煮出すことで“植物体の深部”にある栄養がより出やすくなります。

花かごめ
花かごめ

「今日はしっかり“回復”に向き合いたいな」
そんな気分の日には、ハーブを煮出してみるのもおすすめです。
ゆっくり時間をかけて煮出すことで、
気持ちも体も自然と整っていくような、穏やかなひとときになりますよ。

飲んでみた感想と、私の活用法

煮出し抽出したオーツティー。病み上がりの回復期に、私は重宝してます🌾

私の体感ですが、ひとくち飲むと、身体をふわっと緩むような安心感が得られます。
味は淡く、ほんのり麦茶に似たような香ばしさもあって、飲みやすい感じです。

私は、風邪をひいたあとや、強いストレスのあとなど、回復期に体調を整える目的でよく飲んでいます。
特に寝る前に飲むと、安心して深く眠れる気がします。

花かごめ
花かごめ

日常茶として取り入れられそうなぐらい、クセが少ないです。
特に疲れているときやストレスの多い時期は、継続的に飲むことで、
体と心に “じんわり効いてくる” 感じがしますので、その際はしばらく継続して飲んでます🌸

おぼろ
おぼろ

ただし「1日量の目安(5〜10g程度)」を基本にしつつ、
自分の体調に合わせて調整をするのが良いですにゃ。
あと「日常茶」や「薬」とかではなく、「養生茶」ぐらいの立ち位置が、
個人(猫)的には相応しい気がしますにゃ。

花かごめ
花かごめ

あとは私が個人的に気に入っている
「オーツストローを使ったハーブティーレシピ」をご紹介します🌿

アレンジもいろいろ。私のお気に入り「温め系オーツブレンド」

オーツストローはクセが少ないので、他のハーブとのブレンドもおすすめです。

私が好きなのは、「温め系」ブレンドです。
レシピを紹介しますね:

オーツストローを使った「温め系ティーブレンド」

水約500ml(2カップ)を目安にした分量:

  • オーツストロー:大さじ1
  • ジンジャー(乾燥スライスでOK):小さじ1/2
  • ネトル:小さじ1
  • シナモン:ひとつまみ(スティックを少しでも◎)
花かごめ
花かごめ

オーツストローは、
「自律神経の土台を整える・回復力を高める」ためのベースハーブ
ただし、「冷え・滞り」までも目的にしたい場合は、
温めるハーブと組み合わせて使うのがおすすめです。

淹れ方は、
温めることを目的にしたいなら、煮出す方法(ディレクション)での淹れ方がおすすめです🫕

🫕 煮出し方法
  1. 材料すべてを水に入れる(火をかける前から)
  2. 鍋に蓋をして弱火で15~20分煮出す
  3. 火を止めて10分ほど蒸らすとさらに成分がよく出ます
  4. 茶こしで濾して、温かいうちにゆっくり飲む
☕ 飲み方のポイント
  • 1日かけて、少しずつこまめに飲む
  • 朝~夕にかけて飲むのがおすすめ(⚠️夜はジンジャーの刺激が強い場合あり)
  • 冷めたら温め直してもOKですが、冷えたままは避けた方がベターです
おぼろ
おぼろ

体がやさしく温まり、じんわりとほぐれていくような感じがしますにゃ
寒い日や夏なら冷房で体が冷えてえしまった日で、
疲れがたまっている日にはぴったりのブレンドだと思いますにゃ

花かごめ
花かごめ

個人的には、お庭仕事で足腰が疲れてしまった時、たまに下半身に重だるい疲れが数日残ってしまう時があるのですが、その時にこのブレンドを使ってます。
気になった方は試してみてくださいね。

おわりに│自然の優しさを、お守りのように

オーツストローは派手な薬効があるわけではありませんが、
「ちゃんと立ち上がる力」を思い出させてくれるような、静かな力強さがあります。

またクセも少ないので飲みやすく、麦茶がいける人なら大丈夫だと思いますので、
季節の変わり目にゆらぐ心と身体に、よければぜひ取り入れてみてくださいね。

ではみなさま、素敵なハーバルライフを〜🌸

✂️ オーツの収穫時のタイミングや手順についてはこちら
\ 参考文献はこちら /
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