風が涼しくなったかと思えば、また夏の名残が顔を出したり。
季節の移ろいの中で、身体も心もなんとなく不安定になりやすい時期です。
そんなとき、私が手に取るのが、オーツストローのハーブティーです。
やさしく静かに寄り添いながら、確かな力をくれる。そんな印象のあるハーブです🌾
オーツストローって?

「オーツストロー(Oatstraw)」を日本語で訳すと「燕麦の藁」になります。
あの “オートミール” の原料になる燕麦(オーツ)の、未熟な茎や穂先を乾燥させたものです。
古くから、「神経系にやさしく寄り添うハーブ」として親しまれていて、
疲れやすいとき、回復期、気分が沈みやすいときなどに選ばれることが多い植物です。
私自身も、こんなときに手に取ることが多いです:
目的別の2つの淹れ方│ハーブティーとデコクション
オーツティーの淹れ方は目的に合わせて選べます:
①【やさしく飲みたい/気軽にリラックスしたい場合】
👉 蒸らし抽出(ハーブティー)
🌿材料:
- オーツストロー:大さじ1(2〜3g)
- 熱湯:約200〜250ml
- Step1ハーブをポットに
ティーポットや茶こし付きのカップにハーブを入れます。
- Step2お湯を入れ、蒸らす
沸騰したお湯(約200~250ml)を注ぎ、10〜15分しっかり蒸らします。
- Step3カップに注ぐ
茶こしでこしてカップに注ぎ、いただきます。
🌼 軽い神経疲労・日々の滋養に◎
ふんわり穀物っぽい香りと、やさしい味わいになります。

「ちょっと一息つきたい」「心だけでも軽くしたい」
なら、こちらの蒸らし抽出がぴったりです。
②【しっかり栄養成分を引き出したい/疲労が深いとき】
👉 煮出し抽出(濃いめのハーブデコクション)

🌿材料:
- オーツストロー:大さじ2程度(3〜5g)
- 水:500ml
- Step1お鍋にオーツとお水を入れ、火にかけます
水の状態からオーツを入れておきます。火は弱火〜中火で。
花かごめオーツストローの有効成分(特にミネラルや粘液質など)は、じっくり時間をかけて水に溶け出すことで効果的に抽出されるため、煮出す場合は水から煮出し始めましょう
おぼろ沸騰後に急に入れると、一部の繊細な成分が壊れやすくなったり、抽出が不十分になることもあるみたいですにゃ
- Step2沸騰したら、弱火で煮出す
沸騰したら、火を弱火に落として 15〜20分ほどコトコト煮出します。
- Step3火を止めて、蓋をしたまま10分ほど蒸らす(お好みで)
こちらはお好みで大丈夫です。
- Step4茶漉しで漉して、カップやポットに注ぐ
温かいうちに or 冷やして飲んでもOKです🙆♀️
🌿 ミネラル・滋養強壮成分をしっかり摂りたいときに◎
煮出すことで“植物体の深部”にある栄養がより出やすくなります。

「今日はしっかり“回復”に向き合いたいな」
そんな気分の日には、ハーブを煮出してみるのもおすすめです。
ゆっくり時間をかけて煮出すことで、
気持ちも体も自然と整っていくような、穏やかなひとときになりますよ。
飲んでみた感想と、私の活用法

私の体感ですが、ひとくち飲むと、身体をふわっと緩むような安心感が得られます。
味は淡く、ほんのり麦茶に似たような香ばしさもあって、飲みやすい感じです。
私は、風邪をひいたあとや、強いストレスのあとなど、回復期に体調を整える目的でよく飲んでいます。
特に寝る前に飲むと、安心して深く眠れる気がします。

日常茶として取り入れられそうなぐらい、クセが少ないです。
特に疲れているときやストレスの多い時期は、継続的に飲むことで、
体と心に “じんわり効いてくる” 感じがしますので、その際はしばらく継続して飲んでます🌸

ただし「1日量の目安(5〜10g程度)」を基本にしつつ、
自分の体調に合わせて調整をするのが良いですにゃ。
あと「日常茶」や「薬」とかではなく、「養生茶」ぐらいの立ち位置が、
個人(猫)的には相応しい気がしますにゃ。

あとは私が個人的に気に入っている
「オーツストローを使ったハーブティーレシピ」をご紹介します🌿
アレンジもいろいろ。私のお気に入り「温め系オーツブレンド」
オーツストローはクセが少ないので、他のハーブとのブレンドもおすすめです。
私が好きなのは、「温め系」ブレンドです。
レシピを紹介しますね:
水約500ml(2カップ)を目安にした分量:
- オーツストロー:大さじ1
- ジンジャー(乾燥スライスでOK):小さじ1/2
- ネトル:小さじ1
- シナモン:ひとつまみ(スティックを少しでも◎)

オーツストローは、
「自律神経の土台を整える・回復力を高める」ためのベースハーブ。
ただし、「冷え・滞り」までも目的にしたい場合は、
温めるハーブと組み合わせて使うのがおすすめです。
淹れ方は、
温めることを目的にしたいなら、煮出す方法(ディレクション)での淹れ方がおすすめです🫕
🫕 煮出し方法
- 材料すべてを水に入れる(火をかける前から)
- 鍋に蓋をして弱火で15~20分煮出す
- 火を止めて10分ほど蒸らすとさらに成分がよく出ます
- 茶こしで濾して、温かいうちにゆっくり飲む
☕ 飲み方のポイント
- 1日かけて、少しずつこまめに飲む
- 朝~夕にかけて飲むのがおすすめ(⚠️夜はジンジャーの刺激が強い場合あり)
- 冷めたら温め直してもOKですが、冷えたままは避けた方がベターです

体がやさしく温まり、じんわりとほぐれていくような感じがしますにゃ
寒い日や夏なら冷房で体が冷えてえしまった日で、
疲れがたまっている日にはぴったりのブレンドだと思いますにゃ

個人的には、お庭仕事で足腰が疲れてしまった時、たまに下半身に重だるい疲れが数日残ってしまう時があるのですが、その時にこのブレンドを使ってます。
気になった方は試してみてくださいね。
おわりに│自然の優しさを、お守りのように
オーツストローは派手な薬効があるわけではありませんが、
「ちゃんと立ち上がる力」を思い出させてくれるような、静かな力強さがあります。
またクセも少ないので飲みやすく、麦茶がいける人なら大丈夫だと思いますので、
季節の変わり目にゆらぐ心と身体に、よければぜひ取り入れてみてくださいね。
ではみなさま、素敵なハーバルライフを〜🌸