寒さがまだ残りつつも、だんだんと春の兆しが見られる今日この頃。
ふと庭の中に足を踏み入れると、木々の枝先に黄色い花がふわりと咲いているのが目に入りました。
「マンサクが咲いたなら、春はもうすぐそこ」
そんな言葉が浮かぶほど、マンサクは春の訪れを告げる存在です。
リボンのようにくるくるとした花びらは、可愛らしく、また不思議な印象を受ける人もいるでしょう。
この「先駆け」の花には、古くから浄化や予言にまつわる力があると信じられてきました。
今日は、この木にまつわる物語と、その活用法をご紹介します。
マンサクってどんな木?

マンサクは日本に自生する落葉小高木で、2月から3月にかけて花を咲かせます。
名前の由来には、次のような説があります。
- 「まず咲く」から転じて「マンサク」になった
- 花がたくさん咲く年は「豊年満作」になるという言い伝えから「マンサク」と呼ばれた
- 花びらのしなびた姿が実つかない籾殻に似て、不作を連想させるため、反対語である「満作」と名付けた。
早春にいち早く咲くことから、マンサクは「先駆け」や「吉兆」の象徴とされています。
ウィッチヘーゼルの仲間
マンサクの仲間には、北アメリカ原産のウィッチヘーゼル(Witch Hazel[H. virginiana])があります。ウィッチヘーゼルは、古くから魔女が薬草として使っていたと伝えられ、「魔女のヘーゼル(ハシバミ)」という名がつきました。マンサクもまた、どこか神秘的な雰囲気をまとった木なのです。
マンサクの伝承 〜 浄化と予言の力 〜

北アメリカの先住民たちは、マンサクの仲間であるウィッチヘーゼルの葉を煎じた汁を、目の不調や肌のトラブルに役立てていたといわれ、現代では「ウィッチヘーゼル」として収れん化粧水などに取り入れられています。
また、マンサクの枝は「水脈を探し当てるダウジングロッド(占い棒)」としても活用されることがあり、「見えないものを探り当てる力」があると信じられてきました。
こうした伝承から、マンサクは「未来の兆しを教えてくれる木」として、占いやスピリチュアルな儀式に用いられることもあったようです。

マンサクもウィッチヘーゼルと同じくダウジングロッドとしての力があると信じられているそうで、「先見の明」を得る力があるとみなされているそうですよ。
マンサクが象徴する「先駆け」の力
「マンサクがたくさん咲いたら、春はもうすぐ」
そんな言い伝えがあるように、マンサクは「先駆け」や「物事の始まり」に縁のある木です。春の訪れを誰よりも早く告げる姿は、「新しい一歩を踏み出す勇気」を与えてくれるようにも感じます。
私の暮らす田舎でも、マンサクの花を見つけると、心がふっと明るくなるのを感じます。「これから良いことが始まるかもしれない」——そんな期待を抱かせてくれるのが、マンサクの花なのです。
マンサクの活用法
マンサクの「先駆け」や「先見の明」の力を暮らしに取り入れるなら、次の方法はいかがでしょうか。
1. 写真に収めて、願掛けやお守りに
マンサクの花が咲いている時期に写真を撮り、次のように活用できます。
- 新しい挑戦の記念に:手帳やノートに貼って「この日に始める」と目標を記す
- お守りとして:スマホの待ち受けにして、「良いスタートを切れますように」と願う
- ビジョンボードに添えて:新しい夢や目標を叶えるための視覚的なイメージとして
- 瞑想のお供に:先の見通しを立てるためのひらめきを求めて(もちろん実物ok)
写真ならいつでもマンサクの「先駆け」の力や「先見の明」の力にサポートしてもらうことができますね。
2. 花を水に浮かべて占う[花占い]
マンサクの花を水に浮かべ、次のことを占ってみるのはいかがでしょうか?
占い方
- ガラスの器に水を張り、マンサクの花をそっと浮かべる
- 「これから進むべき道を教えてください」と心の中で唱える
- 花がどの方向に動くかを観察する
花がスムーズに進んだなら「順調に進む予兆」、その場にとどまったなら「今は計画を練る時」など、直感を大切に解釈してみるのがポイントです。

もし望みの結果が得られなくても、不貞腐れるにゃよ!
一度立ち止まって状況や環境を見直したり、自分の心に問う時間を持つにゃ。
物事を楽しむ心が大切にゃ〜≽^-⩊-^≼
春の訪れとともに、新しい一歩を

マンサクの花が咲くころは、まだ寒さも残っていますので、つい内にこもりがちになります。けれど、この花の姿を見つけたら、ぜひ立ち止まって眺めてみてください。
マンサクの花が教えてくれるのは、「準備が整ったなら、あとは一歩を踏み出すだけ」というシンプルなメッセージかもしれません🌼
あなたの中に芽吹きつつある思いや願いが、マンサクの花とともに花開きますように🌼