この記事では、アロエ・ベラ[Aloe vera]の育て方や特徴についてご紹介します。
アロエ属[Aloe]はアフリカ大陸南部からアラビア半島までに約500種類以上あります。
ただその中で薬効がある種は
- アロエ・ベラ (バルバドスアロエ)
学名:Aloe vera(アロエ・ベラ) - キダチアロエ (カンデラブラアロエ)
学名:Aloe arborescens Mill.(アロエ・アルボレスケンス) - ケープ・アロエ
学名:Aloe africana(アロエ・アフリカナ) - ソコトラ・アロエ
学名:Aloe perryi(アロエ・ペリイ)
などの数種になります。
今回はこれらの中でも有名で、手に取りやすく、かつ他の種に比べて食用にも向くため多様に使用される Aloe vera(アロエ・ベラ)ついて今回はご紹介します。
アロエ・ベラの基本データと特徴
アロエ・ベラ/バルバドスアロエ(Barbados aloe[Aloe vera])
生物分類:ススキノキ科*アロエ属 |
育ち方:多年草 |
草丈:60~100cm |
開花期:2〜3月 |
原産地:アラビア半島南部、 アフリカ北東部(スーダン、エジプトなど) |
花色:オレンジ |
観葉植物としての魅力[管理のしやすさとメリット]
アロエ・ベラとは
アロエ・ベラ[Aloe vera]は、ススキノキ科の多年草であり、多肉肉植物の一種で、その独特な外見と様々な効能で人気の観葉植物です。室内での栽培も可能で、インテリアとしても存在感を放ちます。
低メンテナンスで育てやすい多肉植物
原産地はアラビア半島南部、アフリカ北東部(スーダン、エジプトなど)で、乾燥した環境に適応した植物です。ですので乾燥に強く、水やりの頻度も少なくて済むため、植物の手入れに慣れていない方や忙しい方にもおすすめになります。
またアロエ・ベラは長寿命でもあり、 適切なケアをすれば、長年にわたって成長を続けます。
緑のエアフィルター:空気を清浄にする
アロエ・ベラは、シックハウス症候群の原因にもなるホルムアルデヒドやベンゼンなどの有害物質を吸収する能力があります。このことについてはNASAの研究でも、室内の空気を浄化する植物として認められています。
また、アロエ・ベラは空気中のベンゼン濃度が高くなると、アロエの葉に茶色の斑点が現れ始めるそうです。このことは、アロエ・ベラの反応を通して私たちがその空間の空気の質を理解できるような、モニターする役割を果たしてくれると言って良いでしょう。
生活環境下において守護の力にあやかる
魔術や民間伝承の世界では、アロエ・ベラは多くの文化圏で、強力な守護の力を持つ植物として尊ばれ、様々な儀式や呪術に用いられてきました。その効果は物理的な薬効を超え、精神的、霊的な領域にまで及ぶと信じられています。
特に、保護や守護の力は代表的です。
アロエ・ベラは、悪霊や負のエネルギーから身を守る強力な防御力を持つとされていました。アフリカでは家の入り口や窓辺にアロエベラを置くことで、邪気の侵入を防ぎ、住人を守護すると信じられています。また、家族が事故に遭うのを未然に防ぐ力もあるとも言われています。
美容と健康に、古代より世界的に用いられる植物
古代から愛される奇跡の植物
アロエ・ベラは、その驚くべき生命力と多様な効能から、現代でも世界中の人々に愛され続けています。その歴史は紀元前4000年にまで遡り、美容や医療、さらには宗教的儀式にも用いられてきました。
アロエ・ベラは、紀元前4000年古代エジプトの時代から「不死の植物」や「奇跡の植物」として珍重され、また「不死の植物」とも呼ばれいます。これはミイラの腐食を防ぐためにこのアロエが使われたことに由来していて、実際に、ファラオの墓からもアロエ・ベラが発見されているそうです。
美容と健康への活用
アロエ・ベラは、その特徴的な肉厚の葉と優れた薬効で知られる多肉植物です。
葉の中に含まれるジェル状の液体には、外用にも内服にも重宝し、様々な効能があることで知られています。
また、特にアロエ・ベラは、アロエ属の中でも苦味が少なく、健康食品として取り入れやすい種になります。
私たちの身近にある食用アロエは、アロエヨーグルトでしょうか。
スーパーなどで見かけると思います。食感が独特で、美味しくて好きですv
アロエ・ベラの育て方
アロエベラは、その育てやすさと多様な活用法で人気の高い植物です。初心者でも簡単に育てることができる植物の1つになります。ただ、大株になってきた時には子株が出てきたり、葉を利用するなどで茎が伸びてくたときには適期にお手入れ(株分けと切り戻し)が必要になってきます。これらの作業についてもお伝えしていきます。
アロエ・ベラ/バルバドスアロエ(Barbados aloe[Aloe vera])栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
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植替各種* | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||||||
施肥 | ○ | ○ | ○ | |||||||||
開花 | * | * | ||||||||||
冬越し | 室内 | 室内 | 室内 | 室内 | 室内 | 室内 | ||||||
収穫L** | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
植替え・株分け・切り戻し適期:4〜9月(5〜7がより適) |
開花時期***:2月 |
施肥:3〜4ヶ月に1回。液体肥料または固形肥料を。 |
収穫(葉):1年中収穫可能。 |
冬越し:10〜3月、室内にて基本的に管理。霜にあてない。 |
生育環境[基本の環境・冬越し]
日当たり、風通しの良い場所を好みます。室内で育てることもできます。
温度は15℃以上の環境を保ちましょう。
冬越し
寒さには弱いので、野外で育てている場合は、晩秋に室内に入れるようにしましょう。遅霜の心配がなくなった春頃に、再び野外に出します。
温暖な気候地域で地植えにしている場合は、霜にあてないように育てます。
水やり
屋外で育てる場合は、天候に任せて特に水やりをしなくても大丈夫です。 半年も過ぎても枯死する事は稀のようです。
室内での管理や、または屋外でも水を与える場合には土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと水をあげます。夏場は週に1〜2回、冬は2〜3週間に1回程度が目安です。夏場、特に暑い時期には、夕方にあたえる方が無難でしょう。
このとき鉢植えの場合、受け皿に水をためっぱなししないようにしましょう。根腐れの原因になります。
土壌環境
水はけの良い土壌を好みます。市販のサボテン用の土が適しています。
肥料
肥料は液肥、固形肥料などを3〜4ヶ月に1回与えれば十分です。ただし多肥は根腐りの原因となりますので、少なめを心がけましょう。
植え替え・株分け・切り戻し
アロエ・ベラは植替えを兼ねて、子株の株分けや切り戻しを行えます。1つ1つの作業について解説します。
植え替え
根が底から見えるのを目安に、株が大きくなったら植え替えをしましょう。
植え替えの適期は4〜9月です。その期間の中でも5〜7月がより適しているでしょう。またこの時期に、植え替えを兼ねて、株分けや切り戻しもできます。
植え替え後は、直射日光を避け、徐々に明るい場所に慣らしていきましょう。
株分け
株が成長し、ある程度の大きさになれば根元から子株ができます。植え替え作業のときに子株があれば、そのとき株分けも行いましょう。
適期は植え替えの適期と同じく、4〜9月です。その期間の中でも5〜7月がより適しているでしょう。
この後、徐々に明るい場所に慣らしていきます。直射日光を避けましょう。
切り戻し
葉の収穫を繰り返したり、長く鉢に植えっぱなしにしていると、茎が間延びしたような見た目になることがあります。あまりに伸びすぎると葉の重みで茎が折れる事もあるので、このように茎が伸びた場合には、切り戻しをして丈を整える事が出来ます。
切り戻した後に発根するかどうかは、茎がしっかりしたものほど根の出が良く、アロエ・ベラなら2〜3cm以上のしっかりした茎であれば成功確率は上がります。
切り戻しが可能かどうかの目安にしてください。
適期は植え替えの適期と同じく、4〜9月です。その期間の中でも5〜7月がより適しているでしょう。
切り戻し作業を終えた後は、直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。根が出てきたら、少しずつ日光に当てる時間を増やしていきます。
また切り戻し後の下部の茎も捨てずに置いておくと、新芽が出る可能性があるそうですので、興味がありましたら試してみてくださいね。
収穫[葉]
アロエ・ベラは葉を収穫して活用することができます。1年中収穫が可能です。
ただし株を痛めてしまわないためにも、植物が十分に成長し、葉の長さが15〜20cm以上になってからで、植え付けてから1年以上経過していることが望ましいです。
さらに可能であれば、朝の涼しい時間帯に収穫するのをオススメします!
葉のゼリー状の中身が最も豊富な時間だそうですよ
保管方法と使用時の注意点
アロエ・ベラは小分けにしてジップロックに入れ、冷凍保存が可能です。保管可能期間はおよそ6ヶ月です。
またアロエは肌に使うことが多い植物だと思います。初めて使用する際は少量で肌テストを行い、アレルギー反応がないことを確認してくださいね。
最後に
今回はアロエ・ベラ[Aloe vera]の育て方や特徴についてご紹介しました。
アロエ・ベラは、観葉植物としての魅力だけでなく、実用的な価値も兼ね備えた素晴らしい植物です!ぜひ、あなたの生活に取り入れて、その恩恵を体感してみてくださいね。
よいハーバルライフを!
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